ストーリー
1999年、ロシアの侵攻を受けたチェチェン。9歳の少年ハジは、目の前で両親がロシア軍に銃殺される様子を目にして、声が出なくなってしまう。まだ赤ん坊の弟を見知らぬ家に置いて逃げたハジは、フランスから調査に来ていたEU職員キャロルと出会うが…。
いやこれはやるせなかった。
でも本当に上手に作られている事に感心しました。
何が悪か?悪人とは最初からそのような人なのか?
とか人生で見失ってしまう大事なものの見方を改めて教えてくれる
とても良い作品でした。
ハジを行かせた後の涙ぐんだ笑顔、どこか淋しさも感じさせる笑顔でした。
キャロルとハジの絆はきっとずっと続くでしょう。
ハジ役のアブドゥル・カリム・ママツイエフさん、恐ろしい俳優ですね。
公式サイトを見たら「いつでも涙を流せる迫真の演技力」と書かれていて納得。
コーリャ役のマクシム・エメリャノフさん、この時23歳なんですね。23歳であんな役を演じ切るなんてこの方も凄いですね。
2002年デビューですからこの作品の時はもうデビューから12年なんですね。
ハジは役柄的に、眉間に少しのシワを寄せっぱなしで
役とは言え子供に気の毒になりました。表情って心に影響を及ぼしますから。
主演のベレニス・ベジョさんは、以前同監督の作品に出演なさった事からご夫婦になられた方だったんですね〜。
美しかったわ〜。