ストーリー
盗んだものを売ることでしか生活できないロマ人。ピオは、ストリートで日々の糧を得る術を学び家族を支えていた。しかし父親と兄が警察に拘留され、ピオひとりが家族を背負うことに。そんな折、アフリカからの移民・アイヴァの協力を得て金を稼ぎ始めるが…。
分かっていたけれど、やるせないねぇ・・・。
兄は差別されるロマでありながら自らもアフリカ人差別をすると言う
粗悪な環境と通学もない環境、つまり周りは低俗な人しかいない訳で
知性がない人間は歪んだ性格に育つのはお約束。
ピオは友を裏切り涙を流しましたが、そうしなければ生活していけなくて
これからそう言う事に慣れて”大人に”なるのでしょうか。
チャンブラはスラムだからきっと衛生写真だとすぐ分かるだろうなとMapを見てみたら
町の名前を知る前に「明らかな貧しそうな茶色い土地」がありましたが
やはりそこがジョイア・タウロでした。
チャンブラ通りは意外に長いんですね。
茶色い割にはボロボロじゃないように見えます。
(ちょうどルート表示で隠れてしまいます・・・)
実際のスラム街、本当にゴミだらけだったのですが、そこをシェアしようとすると
逆の海岸側になっちゃうの何故でしょうかね?
あまり世界に見せたくないから?
実際はこの三角部分でした。
拡大するとこんな感じで、白い砂利っぽく見える物は全てゴミでした。
これより北側のチャンブラ通りには大きな門付きのお屋敷が多く、周りも栄えていました。
少し上の方にもゴミがびっしりの通りがありますね。
人種や民族が別れているのでしょうか?
映画の撮影時機材一式を積んだ車をロマに盗まれ
捜索中に主演の監督がピオ・アマートさんに出会い出演に至ったとありますが
公式サイトには「2011年」とあるのでこの作品の2年前に公開されている「地中海」の撮影の事でしょうね。
詳しく触れていないので「チャンブラにて」の撮影時の話かと勝手に思ってました。
ピオさん一家、映画に出演してしまったら
貧しい地域に住んではいられないですよね。
今度は自分たちが盗まれる標的にされちゃいますよね。
ピオさんのinstaを見る限り、ピカピカの家に住んでご結婚なさったようです。
こうなってしまうと、地元の友人たちを助けたくても格差が生じ
「金持ちになったお前に何が分かるんだよ」と溝ができてしまうのでしょうね。
お金持ちになって心がオープンになって初めて
考え方を変える必要もあった事を知るでしょうし、渦中の人にそれに気づけと言うのも
伝えるのも難しい事ですね。
もう昔の友からすれば「上から目線」にしか見えないのでしょうし。
こう言うループを考えると、悲しいなぁと思います。
でもハッとしない限り変わる事はないので、変わった側は身に染みて分かり
渦中にいる人たちには言っても無駄な事だと言う事を同時に知るのですよね。
延々ループになるから「今周りにいる素晴らしい人達を大切にして前を向いて生きていこう」に切り替えざるを得ないですね。
やるせないわぁ・・・。
どんな環境にいようとも、その人の持つ知性って大事。