ストーリー
イギリスの片田舎にある肉屋の娘・ヴェルヴェット。ある日彼女の家に、騎手くずれの少年・マイがやってくる。馬好きなヴェルヴェットは彼と近所の暴れ馬・パイを見に通い、頑なだったマイの心も次第に和んでいく。やがてパイが競売にかけられることになり…。
なかなか美しい物語でした。
恋が描かれていないのが良かったです。
お金は大切で稼いでも恥じる事はない、けれども何かを犠牲にしてまで
必要以上に稼ぐことって本当に大事な事?
人との信頼を築けることの大切さ、それで得られる心の平穏や豊かさ
そんな事がてんこ盛りの良い作品でした。
貧しくても心を大事に、なんて綺麗事は言わず
お金も稼ぐことも大事ときちんと言った上で、大切な事は何かを描いている点が私は好きでした。
少女たちが美しかったなぁ。
エリザベス・テイラーはもちろんですが、妹役のファニタ・クイグリーさんも美しかった〜。
そうそう、この作品とっても古いのに
夫婦が男尊女卑でもなく、かかあでんかでのなく、尊敬しあい愛し合っている絆の保たれた夫婦だった点も好きでした。
妻の正論にクリクリの目で「ごもっとも」みたいな仕草をする旦那さんが愛らしく
あんな奥さんだからこそ、違う意見を意固地になって言い続けない旦那さんでいられるんだなぁと
夫婦として過ごす人の互いのバランスの大切さを感じました。
いや〜でも、マイは酒場でお金の巾着を奪い取られなくて良かった〜。
後日談となっている「インターナショナル・ベルベット/緑園の天使」も観てみたいな〜。
恐らく15歳ほどの歳の差があると思われるベルベッドとマイがその後結婚していたりするのあなぁ?と思ったら
完全な後日談ではないようですね。
ベルベッドの父は小説家だったと書かれていましたし。
moviewalker.jpクリストファー・プラマーにアンソニー・ホプキンスときたら観るしかないわ<3