中東からカナダに移り住んだある女性の壮絶な人生を、過去と現代を行きつ戻りつしながら映し出す。
ストーリー
ある日、カナダで暮らす双子の姉弟ジャンヌ(メリッサ・デゾルモー=プーラン)とシモン(マキシム・ゴーデット)の母親ナワル(ルブナ・アザバル)が永眠する。後日、長年彼女を秘書として雇っていた公証人(レミー・ジラール)により、母の遺言が読み上げられる。その内容は、所在がわからない自分たちの父と兄に手紙を渡してほしいというもので……。
遺言書を開けてから間もなく、母ナワルの過去と娘ジャンヌの現在が交互に流れていくのですが
母娘が母娘が似すぎていて(服の色なども考えると意図的と思われる)
セリフ一つでも読みこぼすとどちらか区別かつかなくなります。
1時間5分でやっとナワルの髪が短くなるので見分けが付くようになるのですが
訳分からなくなると1時間そのまま経過するので、訳がわからなくなったら
巻き戻して見直す事をお勧めします。
この作品で、見終えた後も違和感が残ったのは
そこまでの因果関係を知らないはずの息子が
シャムセディンに「母をご存じですね?」と聞いた不自然さでした。
調査人マダッドから詳細を聞いた時点では
シャムセディンと母の関係は一言も出てこなかったはずなのに、この質問はおかしいと思ったのは私だけかな?
何か字幕を読み損ねたかと巻き戻してもう一度見ましたが、間違いではありませんでした。
予告編から予想できるストーリーとは全然違いました。(良い意味で)
しかし同じケースの人達はきっと背景的に沢山いるのだろうなぁと思います。
ずっと互いの関係や容姿を知らないもの同士の場合も多いでしょうが
そっちの方がもしかしたら「勝手な希望」を持つことが許されるので
若干良いのかなぁと考えますが、なんとも言えませんね。
とにかく見境なく犯すのはやめましょう・・・。
確かにこれは監督の出世作になるわぁ、衝撃だったわ。
兄が自殺しなくて良かった。
・・・と思うけど、これからどういう風に関係を気づいていけば良いのか?
子供たちに物凄い課題を遺したな。
でも直前に知ったのだからどうしようもなかったよね、お母さんは。
全員が辛い思いをする真実でした。