ヒトラーの恐怖政治から逃れる一家が、困難を乗り越え絆を深めていく姿を9歳の少女の目を通して描いた愛と成長の物語。絵本作家、ジュディス・カーの自伝的作品が原作。
ストーリー
1933年2月、ベルリン。9歳の少女・アンナは、母から突然「家族でスイスに逃げる」と告げられる。ヒトラーを痛烈に批判していた演劇批評家であるアンナの父は、「次の選挙でヒトラーが勝てば反対者への粛清が始まる」という忠告を受けていた。
なかなか良い作品でした。
・・・が、ホロコーストの中身を知った人間が観ると
あの時代に、父がヒトラーを批評して賞金もかけられたのにも関わらず
ラッキーな一家だったと。それも相当なラッキーだと。
ご本人達は大変だったかと思いますが、幸せだったかどうかは
他者ではなく本人達が決める事なので、私がラッキーだったねと言うのはとても無礼ではありますが
子供達は一人は絵本作家、一人は外国人初の裁判官にとやはり
ホロコーストで収容所行きになった人達とは雲泥の差が。
元々裕福な人達だった為、貧しくなってもまず売りものになるアクセサリーも所持していますし
裕福な人たちは一家で道端暮らしになんて、相当な事がない限り
ならないのだなとシミジミ思い知らされました。