異星人だと名乗る男と彼を看護する精神科医の心の交流を描くヒューマンドラマ
ストーリー
精神科医・マークのもとに、身元不明の中年男が患者として送られてきた。彼はプロートと名乗り、自分は地球から1千光年離れた惑星・K-パックスからやってきた異星人だと言う。驚いたことに彼は、専門家より宇宙に詳しく、また神秘的な力を備えていた。
ある映画のように実は脳腫瘍か?と思いましたが違いました。
ラストに何か明確なものがあるわけではないのですが、この作品はそれで良いのだと思います。
ただ、ベスはどこへ行ったのでしょう。
ベスが今度は同じように光の旅人コースを歩むのでしょうか?
終盤、マークが車椅子のロバートに向けた優しい笑顔が印象的でした。
ジェフ・ブリッジスってワイルドで男臭い役ばかりだと思っていたのですが
こんな役もしていたんですね。
清潔感と落ち着きのあるこの役の彼は素敵でした。
予告編で見た時、ぱっと見はカート・ラッセルかと思いました。
そうそう私は一部記憶喪失になってから28年経つのですが
集中して思い出そうとすると物凄くなんとも言えないゾワゾワっとした感覚になります。
同時に恐怖を感じます。
脳が絶対に(思い出す事を)やってはダメだとストップをかけているような感覚です。
まぁ記憶喪失になると言う事は、脳の処理能力をオーバーしたと言う事なので
そんな記憶を掘り起こすのは、脳が一番迷惑を被る訳ですから
理にかなっているなと思います。
それにあの恐怖感を感じたらそれ以上、思い出す作業を続行することはできません。
一部記憶喪失なのにしっかり恐怖心だけは残っていますから。
なのでこの映画のように「犯人を見つける為(←私の場合は)に催眠をかけます」なんて
言われたら「脳と心が壊れるので絶対に拒否」しますね。
脳に残せなかった(処理不能)分の恐怖を掘り起こされるなんて考えただけで恐怖です。
プロートも物凄い恐怖に襲われただろうなぁ、お察ししますなんて思っちゃいます。
私は思い出さずに死ぬ日を迎えられたらありがたい。