社会心理学者が実験を通してホロコーストの真実を解き明かす実録ドラマ
ストーリー
1961年8月、イェール大学。ナチスによるホロコーストがどのように起こったのか、普通の人々が権威にどこまで服従するのか。それらを科学的に実証するための実験が行われる。そして、精神科医や心理学者も予想していなかった驚くべき実験結果が出る。
U-NEXT:アイヒマンの後継者 ミルグラム博士の恐るべき告発
なるほど〜。
ハンナ・アーレントの説と同じようなもので
この作品の評価が低いのは、やはり自分を過信している人たちの多さの表れでは無いかと思いました。
私は良い実験だなぁと感心しました。
自分と、自分のやっている事を分離し「代理人状態」になっている人って多いのだなぁと。
最近、日本は就職において何も考えず定時を待ちわびて
機械のように働き家と往復する毎日を送っている人が一番生きやすい国なのだなぁと
つくづく感じていたので「代理人状態」はなるほどでした。
心を無にして働き、転職もやった事がない事には挑戦せず
やってきた事だけをする仕事に就くだけ。
でもそれがこの国では「熟練」と取られるので
やはり機械になって淡々と定時だけを待ちわび主体性なんか持たない指示待ちさんが一番恩恵を受けるのだなぁと。
職歴に繋がりがないと「なんでもこなせる人なんだ」と言う評価をしない国なのは
そもそも他人を客観的に評価できる思考力、知識力を持合わせた
賢い人間の少なさを物語っていますね。
肩書きでしか採用判断できなくて、企業としてこれと言って頼りになる社員に出会えないのは当たり前なのですが
一個人として育てられていない日本人には仕方のない事ですね。
どれだけ時が経っても「みんなと同じにしましょう」「正解を暗記する教育」が土台じゃねぇ。
極端に言うと、賢い人はおバカ大国の日本が嫌になって海外移住か
交流相手を選べる身分まで上り詰めているかのどちらかと言う現実を感じています。
代理人状態かぁ・・・私も暫く頑張って「ごっこ」してみようかな。
この国じゃそれが生きやすく、社会的評価に繋がるのだから。
馬鹿馬鹿しくて笑えちゃうけど。
求められた以上の成果を出すとか、置かれた状況を楽しむとか
効率化を図るベく工夫するとか自然にしてしまうので
「お金さえもらえればいい、早く定時来い」の代理人状態はハードルが高いです。