GYAOより:イングランド。ある裕福な家庭に育った青年エドワードは、ボランティア活動のため1年間アフリカへ旅立つことになった。母パトリシアは息子との別れを惜しむため、シリー諸島にある別荘で旅立ちまでの間を過ごそうと家族を集める。エドワードと姉のシンシア、それに料理人のローズと絵画教師クリストファーが島にやって来るが、父だけが現われない。美しい島で優雅な日々を過ごしながら、家族の間には漠然とした不安が漂う。そしてある嵐の夜、姉が激しく感情を爆発させ、隠されていた一家の溝が明らかになる――。
GYAOで12月6日(火) 23:59まで
クリストファー・ベイカーさんとクリストファー・W・ベイカーさんが出演しているけど
同一人物ではなくクリストファー・ベイカーさんは絵画の先生役で実際に風景画家なんですね。
この作品は察しの良い人はわかると思いますが、何か起きる作品ではありません。
それぞれ心の中で何か起きる作品で、そこにいるかのように家族間に漂う空気を感じ取る作品です。
結局、彼女のクロエは出演なしで、そういう終わり方か〜
といった感じでしたが、エドワードは1歩踏み出せそうです。
どんな時も落ち着いてアドバイスをくれたクリストファーのお陰。
色の例えを「Royal Doultonの銀色がかった青」と言うセリフがあるのですが
まずRoyal Doultonが分からない人の方が視聴者層に多そうで
さすが例えも富裕層相手の"品良く"かと思ったり。
姉のシンシアの行動は全て劣等感からくるものですが
長女という立場の重圧を、母から感じていた結果なのかもしれませんね。
シンシアがとにかく性格が悪いのですが、後からでも嫌悪感に苛まれるのが救い。
クリストファーだけがこの作品では癒しになる存在でした。
それだけ家族はいつも重く暗〜い感じで食卓はいつもピリピリしていて
最初の35分くらいで一旦飽きて、一息ついてから見たほど。
いや〜あんな暗い空気の家庭にはいたくないな。
「あんたの話はつまらないわ」とも「私には理解もできないわ」くらいも話せない間柄になってしまった家族なんて嫌だわ。
悪くはないけれど…。
私は人の内面を描いた作品の方が好きですが
重苦しいので1度見たら、それで良いかなぁと思いました。
家族の誰かが相手が気持ちよくなる言葉、せめて「ありがとう」だけでも
もっと発するようになればなぁと思いながら見ていました。