名門音楽大学に入学したニーマン(マイルズ・テラー)はフレッチャー(J・K・シモンズ)のバンドにスカウトされる。ここで成功すれば偉大な音楽家になるという野心は叶ったも同然。だが、待ち受けていたのは、天才を生み出すことに取りつかれたフレッチャーの常人には理解できない〈完璧〉を求める狂気のレッスンだった。浴びせられる罵声、仕掛けられる罠……。ニーマンの精神はじりじりと追い詰められていく。恋人、家族、人生さえも投げ打ち、フレッチャーが目指す極みへと這い上がろうともがくニーマン。しかし……。
GYAOで2022年4月17日(日) 23:59まで
お〜〜〜〜〜これは素晴らしい!
フレッチャーがシンバルを直したあたりから
演奏が本物のセッションになっていきました。
フレッチャーが初めて頷いた時のゾワゾワっと感動する感覚が凄かったです。
ニーマンは自分が今まさにチャーリーパーカーと同じところに立たされている事に気づき
ステージに戻ったのでしょうね。
ジャズとは常にセッションですが
ジャズをただのお洒落な音楽としか思っていない人達にも多少は伝わったのではないでしょうか。
ジャズはリラックスする為になんて聴けない音楽です。
私は疲れている時、大好きなジャズを聴けません。
大学生時代は友人と闘わせたり、
ステージでは一人だけ楽譜を持っていない曲で試されたり
これだけ期待される人間もすごいなと思います。
「密告者はお前だろう 私をナメるな」と演奏の直前に
云うってかなり煽ってますよね。
ニーマンは演奏で自分の限界を超え、その時フレッチャーの思い、
必要以上に厳しくする訳を理解したのでしょう。
ラスト前までフレッチャーに良い印象を抱けない作品でしたが
この二人は今後は信頼関係を築けそうですね。
J・K・シモンズの表情が素晴らしい作品でした。
良い作品でしたが見る側も疲れるので、最低半年は開けないと
再度は観られないかも。